奈良県などが2010年に開く平城遷都1300年祭のマスコットキャラクターが「可愛くない」などと批判されている問題で、荒井正吾知事は12日の定例会見で、市民団体が訴えている白紙撤回について「考えていない」と明言した。荒井知事は「大好きです。最初に見たときから素晴らしいと思った」とキャラクターを絶賛。「(デザインに対する好き、嫌いの意見に)流される必要はない。行政が芸術の尊厳を冒してはいけない」と説明した。
この知事の発言に根本的なギャップがあるように思います。
まずマスコットキャラクターは高尚な芸術作品という位置づけである事に問題を感じます。マスコットキャラクターの元来の目的は団体、商品、催事などの認知度を高める手段。あくまで商業デザインにすぎないわけです。
となると決定に際しては、ターゲット層はどこなのか?そのマスコットキャラクターをどういった形で二次利用、三次利用させて地域活性に役立てるのか、その点を真剣に考えてしかるべきわけです。
しかしおそらく、流れから見て有名な彫刻家に依頼した段階で、目的を達成したような錯覚に陥り、そういったマーケットを意識するなんて思いもよらない事なんでしょう。
宮崎県のように、どうやって全国に売り込んでいくか、採算をとっていくかという意識が完全に欠落している証拠のように思います。
いくらどんな風に使っても痛くも痒くもない税金だから、成功しようと失敗しようと関係ない。くだらない権威主義にかられて、マーケットに受け入れられないマスコットデザインを依頼してしまう点にこそ最大の問題があるように思います。
ある意味デザインした彫刻家の方も被害者といえなくもないですね。
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